猫好きの間で密かに話題になっている「猫が飛ぶ島」、香川県の佐柳島(さなぎじま)。
堤防から堤防へジャンプする姿が撮影できることで有名なこの島には、たくさんののら猫たちが暮らしています。
今回は、そんな佐柳島を訪れた男性が、島の猫と触れ合った心温まるエピソードをお届けします。さらに、佐柳島へのアクセス方法や観光情報も詳しくご紹介!
猫好きのあなたにとって、次の旅行先の参考になれば幸いです。
※この記事は感動猫動画さんの動画をもとに作成されています。
佐柳島名物「空飛ぶ猫」を撮影したい!

猫島巡りが趣味の男性は今回香川県の佐柳島にやってきました。まず目指したのは、島の代名詞とも言える「空飛ぶ猫」の撮影スポット。
堤防と堤防の間をジャンプする猫をカメラに収めようと、静かにシャッターチャンスを待ちます。

そしてついに、ジャンプの瞬間を見事に撮影成功!猫がまるで空を飛んでいるかのような姿に、男性も思わず笑顔に。
佐柳島ならではの光景に、大満足の様子。
孤独な猫との出会い

撮影を終えた後、島内を散策していると、集落から少し離れた場所で一匹の猫を発見。
ほかの猫たちと群れることなく、ポツンと佇んでいます。男性は少し離れた堤防に腰掛け、その猫の様子を静かに見守ることに。

すると猫のほうから「ニャーニャー」と鳴きながら駆け寄ってきました。
「遊びたいのかな?それともお腹が空いている?」男性は自分の隣に飛び乗ってきた猫を優しく撫でます。

頭をナデナデ、背中をポンポンされるのも気持ちよさそうな猫でしたが、男性は持っていたカリカリキャットフードを差し出すと、目の色が変わりました。

「これは……!」

一心不乱に食べ始め、あっという間に完食。
まさかのおかわり要求!?

「美味しかった?」
男性が笑顔で声をかけると、猫はさらに「おかわり要求」!持っていた残りのカリカリも彼に譲ることにしました。

おかわりのカリカリもきれいに平らげた猫は、さらに「もっとちょうだい!」と甘えてきます。
しかし、もう持ち合わせがありません。
「ごめんね、もうないんだ。次の人間を探してね!」

そう優しく声をかけると、猫はしばらく名残惜しそうにしていましたが、次の獲物(優しい観光客)を探しにゆっくりと去っていきました。
佐柳島では、こんなふうに猫とふれあえる幸せな時間を過ごすことができます。
佐柳島ってどんな島?

佐柳島(さなぎじま)は香川県仲多度郡多度津町にある島で、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の一つです。
人口は少なく、2021年時点の人口は60人弱。南部に本浦、北部に長崎という集落があります。
産業として水産業(主に刺し網漁やタコ壺漁)や農業(主にイモやマメなどの畑作)があり、自家消費的なものが中心です。
多くの地域猫が棲む「猫の島」としても知られ、観光客もたくさん訪れます。動物写真家岩合光昭氏も『岩合光昭の世界ネコ歩き』撮影のために訪れたそうです。
佐柳島への行き方

四国本土から佐柳島へのアクセス方法は、主にたどつ汽船が運行するフェリーを利用します。たどつ汽船は、香川県の多度津港から佐柳島の本浦港および長崎港へ定期便を運航。
運航ルート
多度津港 ⇄ 高見島 ⇄ 佐柳島本浦港 ⇄ 佐柳島長崎港
下り
多度津 | 高見島 | 佐柳本浦 | 佐柳長崎 | 真鍋島 (本浦) | 備考 |
06:55 | 07:20 | → | 07:50 | ||
09:05 | 09:30 | 09:55 | |||
14:00 | 14:25 | 14:50 | 15:05 | ||
14:50 | → | 15:10 | ※土曜のみ | ||
16:20 | 16:45 | 17:10 |
真鍋島(本浦)→佐柳本浦は、土曜のみ運航です。
車両は完全予約制
上り
真鍋島 (本浦) | 佐柳長崎 | 佐柳本浦 | 高見島 | 多度津 | 備考 |
07:50 | 08:05 | 08:30 | 08:55 | ||
10:00 | 10:25 | 10:50 | |||
14:30 | → | 14:50 | ※土曜のみ | ||
15:05 | 15:25 | 15:50 | 16:15 | ||
17:10 | 17:35 | 18:00 |
佐柳本浦→真鍋島(本浦)は、土曜のみ運航です。
車両は完全予約制
旅客運賃表
多度津 | 高見島 | 佐柳島本浦 | 佐柳島長崎 | |
多度津 | - | 500円 | 690円 | 790円 |
高見島 | 500円 | - | 370円 | 470円 |
佐柳島本浦 | 690円 | 370円 | - | 100円 |
佐柳島長崎 | 790円 | 470円 | 100円 | - |
佐柳島の宿泊施設

佐柳島には、多度津町立佐柳小・中学校がありましたが、1995年(平成7年)3月で廃校。
旧校舎は社会教育施設の多度津町佐柳島自然体験センターとなっていたものを、リノベーションして2017年8月に喫茶兼宿泊施設「ネコノシマホステル」として生まれ変わりました。

ネコノシマホステルには、当時の学校の面影を残した4つのお部屋が用意されています。
- 資料室&図工室
お一人様6,500円(素泊・税込) 定員1〜3名
※3名でのご利用の場合、1台がエクストラベッドです。 - 図書室&理科室
お一人様6,500円(素泊・税込) 定員1〜4名
※4名でのご利用の場合、2台がエクストラベッドです。
新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みで、ドミトリー(相部屋)の提供は終了しました。宿泊は全て個室となります。

トイレ及びシャワーは、離れにある共用設備を利用します。
古い旧校舎とはいえ、リノベーションされているので設備は新しいです。トイレは全て温水洗浄機能付。また、シャワー室には洗面台とドライヤーも用意されています。
衛生上の観点から、客室内の猫の立ち入りは原則禁止。ドアや窓の開閉の際は、猫が誤って中に入らないように注意しましょう。
島内にはお店が喫茶ネコノシマの他に日用雑貨店が1件しかなく、飲食店や食料品店が他にありません。
館内への飲食物の持ち込みは自由ですが、持ち込みの際は本土等にて事前に買って持参しましょう。ホテルとは違いゲストハウスなのでアメニティ類の用意も忘れずに!
喫茶ネコノシマも併設

併設の「喫茶ネコノシマ」は、島の唯一の飲食店です。夕食や朝食などはこちらで提供されます。
以前は飲食店も自販機もなかった佐柳島。途中喉が渇いても、お腹が空いても、猫と遊び疲れてちょっと休憩したくても、今までは我慢するしかありませんでした。
元は職員室だった部屋をリノベーションし、宿泊者に限らずどなたでもご利用できる喫茶店です。

営業時間は9時から17時で、14時から15時は中休みとなりますのでご注意ください。また、毎週月・火曜日は定休日です。
喫茶ネコノシマのコーヒーは、多度津 – 佐柳島航路を運航している汽船会社である「三洋汽船」が、喫茶ネコノシマのために自家焙煎したオリジナルの「フナノリノコーヒー」。
ランチには、スパイスの効いたオリジナルのチキンカレーを提供。毎日店主が腕によりをかけて、じっくりコトコト仕込んでくれています。
まとめ
佐柳島は、猫好きなら一度は訪れたい魅力的な島です。「空飛ぶ猫」の撮影スポットや人懐っこい猫たちとの触れ合いは、訪れる人にとって特別な体験となるでしょう。
猫との交流を楽しむだけでなく、島の穏やかな雰囲気も満喫できます。
フェリーのスケジュールを事前に確認し、宿泊施設の予約も早めに行うことで、快適な滞在が可能です。特に、ネコノシマホステルは猫好きにはおすすめの宿泊施設。
猫たちの愛らしい仕草と、佐柳島ならではの絶景が、きっと素敵な思い出となることでしょう。
日常の喧騒を忘れ、猫たちとともに過ごす穏やかな時間を楽しむために、次の旅行先として佐柳島を選んでみてはいかがでしょうか?
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