猫にまつわる神社・お寺 日本全国ガイド【49選】御朱印・お守り・招き猫も

「猫神社」「猫寺」と呼ばれるスポットが、日本全国には数多く存在することをご存じでしょうか。

招き猫発祥の地から、迷い猫が帰ってくると評判の神社、猫の御朱印やお守りがいただける寺社まで、猫と人との深い縁が今も大切に受け継がれています。

この記事では、全国47都道府県から厳選した猫にまつわる寺社49ヶ所を地域別にまとめました。旅行の計画や御朱印巡り、猫好きとしての聖地巡礼にお役立てください。

この記事でわかること
  • 全国の猫神社・猫寺49ヶ所の所在地と特徴
  • 猫の御朱印・お守りがいただける寺社一覧
  • 地域別のおすすめ参拝ルート
  • 猫寺社を訪れる際のマナーと注意点

猫が神として祀られる日本の歴史

日本で猫が神仏の使いや守護神として祀られるようになったのは、奈良時代にさかのぼります。仏教とともに大陸から渡来した猫は、当初は経典をネズミから守る「経蔵の番人」として大切にされました。

時代が下ると、養蚕地帯では蚕をネズミから守る守護獣として、また漁村では豊漁をもたらす存在として猫への信仰が定着。江戸時代には「招き猫」の文化が生まれ、商売繁盛・家内安全を願う庶民信仰と深く結びついたとか。

現在でも全国には、猫を御神体とする神社や、代々猫を大切に守ってきた寺院が多数残っています。それぞれの寺社には固有の伝説やご利益があり、猫好きなら一度は訪れてみたい聖地ばかりです。

関東エリア|猫にまつわる寺社10選

関東は招き猫発祥の地として知られる豪徳寺・今戸神社を擁する、日本の猫信仰の中心地のひとつです。東京都内だけで6寺社、栃木・群馬にも名所が点在し、一日で複数ヶ所を巡ることも可能です。

関東エリアの主な寺社

寺社名所在地特徴
豪徳寺東京都世田谷区招き猫発祥の地。招福猫児が多数奉納
今戸神社東京都台東区招き猫発祥の地。夫婦招き猫で縁結び
自性院(猫寺)東京都新宿区黒猫が戦国武将を救った伝説。猫地蔵を祀る
蚕影神社(猫返し神社)東京都立川市迷子猫が帰ってくるご利益。白い狛猫「ただいま猫」
美喜井稲荷神社東京都港区猫をモチーフにした神使の像
三光稲荷神社東京都中央区失せ猫祈願。猫の置物が多数奉納
世良田祇園八坂神社群馬県太田市毎月22日に猫御朱印を頒布
長楽寺(にゃんこ寺)栃木県那須郡8匹の猫が暮らす。猫地蔵あり
下野厄除大師栃木県壬生町にゃんにゃん堂で保護猫が生活。季節限定猫御朱印
報徳二宮神社栃木県日光市珍しい狛猫。ペットの健康・長寿のご利益

→ 関東エリアの詳細ガイド:関東の猫にまつわる寺社仏閣10選|招き猫発祥の地も

関西エリア|猫にまつわる寺社10選

関西は京都を中心に、歴史ある猫寺社が集まるエリアです。養蚕と深く結びついた狛猫文化や、猫をテーマにしたユニークな寺院も存在します。和歌山には猫駅長「たま」を祀った神社もあり、現代的な猫信仰も生まれています。

関西エリアの主な寺社

寺社名所在地特徴
金刀比羅神社(木島神社)京都府京丹後市狛猫は令和2年指定文化財。狛猫朱印・絵馬
梅宮大社京都府京都市約10匹の猫が境内に暮らす「猫神社」
猫猫寺(にゃんにゃんじ)京都府京都市招き猫御本尊の寺院型ミュージアム
因幡堂 平等寺京都府京都市がん封じ寺。六猫(むびょう)御守
称念寺(猫寺)京都府京都市猫の恩返し伝説。動物供養の寺
檀王法林寺京都府京都市日本最古の黒招き猫伝説発祥地
住吉大社 楠珺社大阪府大阪市初辰参りの招福猫。4年で48体集める
上宮天満宮大阪府高槻市猫祠あり。ペット守護神
西明寺滋賀県甲良町黒猫が仏の使いとされる伝説
たま大明神和歌山県紀の川市猫駅長「たま」を祀る。商売繁盛のご利益

→ 関西エリアの詳細ガイド:関西の猫にまつわる寺社仏閣10選|京都・大阪・奈良

九州エリア|猫にまつわる寺社10選

九州は猫の御朱印文化が特に豊かなエリアです。深江神社・織幡神社など、季節ごとにデザインが変わる猫御朱印がいただける寺社が多く、コレクター巡礼の聖地となっています。

九州エリアの主な寺社

寺社名所在地特徴
聖福寺福岡県福岡市日本最古の禅寺。地域猫が多く暮らす「猫寺」
織幡神社福岡県宗像市猫モチーフの御朱印を授与
月瀬八幡宮福岡県うきは市猫城跡に創建。合格招き猫一対
宮若追い出し猫神社福岡県宮若市12〜3月中旬期間限定。表裏一体型招き猫
深江神社福岡県糸島市毎月22日に季節デザイン変更の猫御朱印
尾曲がり猫神社長崎市日本一小さな屋内型猫神社。保護猫支援
生善院熊本県水上村狛猫が出迎える寺。猫装飾が随所に
猫大明神熊本県荒尾市地域の「猫宮」。正月に猫社祭
猫神社鹿児島県鹿児島市(仙巌園内)島津義弘同伴の猫を祀る「時の神様」
福良天満宮大分県臼杵市赤猫社あり。赤猫石29体を祀る

→ 九州エリアの詳細ガイド:九州の猫にまつわる寺社仏閣10選|福岡・長崎・鹿児島

東北・北海道エリア|猫にまつわる寺社8選

東北・北海道には、養蚕と漁業に支えられた猫信仰が色濃く残ります。忠猫伝説や黒猫のお守りなど、地域ならではの物語に満ちた寺社ばかりです。

東北・北海道エリアの主な寺社

寺社名所在地特徴
田代島 猫神社宮城県石巻市猫島の守り神。漁師の信仰を集めた神社
遠野郷八幡宮・猫神社岩手県遠野市社務猫オトラを讃えて建立
浅舞八幡神社秋田県横手市忠猫伝説。村を守った白まだら雌猫の忠猫碑
鹿角八坂神社秋田県鹿角市狛猫が参拝者を迎える。化け猫様の石像
猫稲荷神社福島県川俣町猫を描いた絵馬655枚以上
清田稲荷神社札幌市黒猫モチーフのお守り・御朱印帳・御朱印
乙部八幡神社北海道爾志郡乙部町数量限定の福猫お守り
相内神社北海道北見市猫御朱印の初穂料は動物愛護センターへ寄付

→ 東北・北海道エリアの詳細ガイド:東北・北海道の猫にまつわる寺社仏閣8選|御朱印も紹介

中部エリア|猫にまつわる寺社7選

中部地方は愛知県を中心に猫寺が集結しており、常滑焼の招き猫文化とも深いつながりがあります。福井の御誕生寺は「福井の猫寺」として全国的に有名です。

中部エリアの主な寺社

寺社名所在地特徴
龍泉寺愛知県名古屋市境内に多くの猫が暮らす「猫寺」
玉野御嶽神社愛知県春日井市10匹以上の猫が暮らす。猫御朱印・お守り
洞雲寺愛知県常滑市「寧護大師」(猫の顔をした弘法大師像)
笑福招喜猫神社愛知県常滑市常滑焼の黒猫を御神体とする猫神社
桜井寺愛知県岡崎市白黒ハチワレ猫「ニャン君」が暮らす
御誕生寺福井県越前市福井の猫寺。猫御朱印・お守り・招き猫おみくじ
康泰寺静岡県島田市しあわせ猫地蔵。かぎしっぽが特徴

→ 中部エリアの詳細ガイド:中部地方の猫にまつわる寺社仏閣7選|愛知・静岡・長野の御朱印も

中国・四国エリア|猫にまつわる寺社4選

中国・四国地方は数こそ少ないものの、日本三大怪猫伝のひとつ「お松大権現」を擁するなど、伝承の深さで他のエリアを圧倒します。雲林寺は猫モチーフグッズの豊富さで人気です。

中国・四国エリアの主な寺社

寺社名所在地特徴
雲林寺(猫寺)山口県萩市狛猫像・供養碑。猫御朱印帳・御守り・絵馬
転法輪寺鳥取県鳥取市化け猫「おふじ」の伝説。猫供養
お松大権現(猫神さん)徳島県阿南市日本三大怪猫伝。1万体以上の招き猫
王子神社徳島県徳島市阿波化け猫騒動。月替わりデザインの猫御朱印

→ 中国・四国エリアの詳細ガイド:中国・四国の猫にまつわる寺社仏閣4選|広島・愛媛・高知

猫の御朱印がいただける寺社まとめ

猫デザインの御朱印を授与している寺社を、地域別にピックアップしました。期間限定・月替わりデザインも多いため、事前に公式サイトや電話で確認することをおすすめします。

寺社名地域御朱印の特徴
世良田祇園八坂神社関東(群馬)毎月22日のみ頒布
下野厄除大師関東(栃木)季節限定デザイン
玉野御嶽神社中部(愛知)猫モチーフの御朱印
御誕生寺中部(福井)招き猫おみくじと一緒に
金刀比羅神社(木島神社)関西(京都)狛猫朱印(文化財)
深江神社九州(福岡)毎月22日に季節デザイン変更
織幡神社九州(福岡)猫モチーフの御朱印
清田稲荷神社北海道黒猫モチーフ
相内神社北海道初穂料は動物愛護センターへ寄付
雲林寺中国(山口)猫御朱印帳とセットで
王子神社四国(徳島)月替わりデザイン

猫のお守り・縁起物がいただける寺社まとめ

寺社名地域お守り・縁起物
豪徳寺関東(東京)招福猫児(小判なしの「縁」)
今戸神社関東(東京)夫婦招き猫(縁結び)
檀王法林寺関西(京都)黒招き猫の御守
因幡堂 平等寺関西(京都)六猫(むびょう)御守
住吉大社 楠珺社関西(大阪)招福猫(左手・右手)
金刀比羅神社関西(京都)狛猫御守
月瀬八幡宮九州(福岡)合格招き猫(一対)
清田稲荷神社北海道黒猫モチーフお守り
乙部八幡神社北海道数量限定の福猫お守り
雲林寺中国(山口)猫モチーフお守り・絵馬
御誕生寺中部(福井)招き猫おみくじ

猫寺社を訪れる際のマナーと注意点

境内で暮らす猫は、寺社関係者や地域の方々が長年大切に世話をしている大切な存在です。訪問時は以下のマナーを必ず守りましょう。

1. 参拝が第一、猫は二の次

猫寺社は観光スポットではなく、信仰の場です。まずは本殿・本堂で静かに参拝し、そのあと境内の猫とのふれあいを楽しみましょう。

2. 餌やり・おやつは持参禁止

多くの寺社では、訪問者による餌やりを禁止しています。猫の健康管理や境内の衛生のため、ちゅ〜るやおやつの持参は避けてください。

3. 抱き上げたり追いかけたりしない

猫のほうから寄ってきた場合のみ、静かに撫でるのがマナー。驚かせたり、無理に触ろうとしてはいけません。

4. 撮影はフラッシュ禁止・本堂内はNG

フラッシュは猫の目に負担をかけます。また本堂内の撮影は多くの寺社で禁止されています。看板を確認しましょう。

5. 賽銭・初穂料は気持ちよく納める

猫の保護・ケアには費用がかかります。御朱印やお守りをいただく際は、初穂料をしっかりお納めしましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 猫神社・猫寺が多いのはなぜですか?

A. 養蚕業のさかんな地域では、蚕をネズミから守る猫が神聖視されてきました。また漁村では豊漁をもたらす存在として信仰されました。江戸時代の招き猫文化と合わさり、全国に猫ゆかりの寺社が広がりました。

Q. 招き猫発祥の地はどこですか?

A. 東京都世田谷区の豪徳寺と台東区の今戸神社の2つが発祥地として有力視されています。どちらも独自の招き猫伝説を持ち、現代の招き猫文化のルーツとなっています。

Q. 猫の御朱印はどこでいただけますか?

A. 全国各地の寺社でいただけますが、特に九州(深江神社・織幡神社)、群馬(世良田祇園八坂神社)、徳島(王子神社)などは月替わりや季節限定のデザインが人気です。多くは22日前後に頒布されるため、訪問前に公式サイトで確認しましょう。

Q. 境内で猫に会えないときはどうすればいい?

A. 猫は気ままな生き物です。暑い日や雨の日、早朝・夕方は隠れていることが多く、必ず会えるとは限りません。参拝そのものを楽しむ気持ちで訪れてください。

Q. 迷子の猫を探している場合、どの神社にお参りすれば良い?

A. 東京都立川市の蚕影神社(猫返し神社)は、迷子猫が帰ってくるご利益で全国的に有名です。白い狛猫「ただいま猫」が象徴となっています。

まとめ|日本は猫と神仏の深い縁で結ばれている

全国49ヶ所の猫寺社を巡って見えてくるのは、日本人が古くから猫を生活の仲間として大切にしてきた歴史です。養蚕の守護、漁業の縁起物、家内安全の招き猫—時代と地域ごとに異なる信仰のかたちが、今も各地に息づいています。

旅行や御朱印巡りの計画を立てる際は、地域別の詳細ガイドもぜひ参考にしてみてください。猫に優しい心と静かな参拝マナーを忘れず、素敵な猫寺社めぐりの時間をお過ごしください。

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