北九州の離島・馬島を訪れ、そこに暮らす多くの野良猫たちとの出会いを楽しんできました。
島全体に猫が点在している「猫島」として知られ、船を降りてから帰りの船に乗るまで、たくさんの場面で愛らしい猫たちに囲まれることができます。
今回は、猫との思わぬ遭遇や、思わず心が温かくなるエピソードを中心に、馬島で体験した一日の物語をご紹介します。
※この記事は感動猫動画さんの動画をもとに作成された創作物語です。
馬島上陸!

馬島に上陸すると、港にはすでにたくさんの猫たちがのんびりとした島時間を楽しんでいました。
のんびりとした猫たちの姿に、島独特の穏やかな空気を感じることができます。



カメラを起動して散策を始めると、「なんだなんだ?」とでも言いたげに尻尾をピンと立て、好奇心旺盛な猫たちが近寄ってきます。
猫島として観光客が多く訪れる馬島ですが、アクションカメラを猫目線で構えながら歩いている人間はやはり珍しいのでしょうか(笑)
神社で出会った甘えん坊の猫たち

馬島中央部の小高い丘の上にひっそりと鎮座する大山祇神社は、角度のある旧な階段を登ったところに本堂があり、毎年9月下旬にはお祭りが行われます。
せっかくなので階段を登ってお参りしに行きましょう。ここでも猫との出会いがあるかもしれません。

男性が階段を登っていると、後ろから何やら気配が。若い猫が男性を追って階段を登ってきます。
しかし、この神社を根城にしているいたずら好きの猫に待ち伏せをくらい、階段を登り浮きったところで「わぁ!」と驚かされていました(笑)


彼らとしばらく戯れた後、男性は別の場所に移動しようと立ち上がりました。しかし、この神社を根城にしている茶色い猫ちゃんがとおせんぼ!
「嫌!まだ帰らないで!!」とでも言いたげです。

「か、かわいい。。。」
もう一生ここで暮らしてもいいと思えるくらい可愛くて悶絶しそうです。しかしそういうわけにもいきません。
なぜなら男性の趣味は全国各地の猫さんを探し歩くことだから。
「じゃあ、またね。」
観光客を騙して遊ぶ猫ちゃん

「ニャーン、ニャーン」 どこからともなく子猫の鳴き声が。声のする方をよく探してみると排水溝の小さな穴からこちらを見て鳴いている子猫が。
出れなくなって困ってる様子 「ちょっと待て、今出してやるからな」排水口の重たい蓋をどうにかして空けてあげようとする男性。
そこに通り掛かった地元のおじさん が一言。
「あ、また引っ掛かったね。その猫、観光客が来るといつもやるんですよ。あっちに出口があって相手にされなかったら自分で出てきますから助けなくていいですよ」
島の子猫恐るべし(ΦωΦ)
馬島ってどんな島?

六連島(右の島。山口県下関市)と馬島(左の島。福岡県小倉北区北有州)
馬島(うましま)は、響灘上にある福岡県北九州市小倉北区の標高20m程の丘陵が連なる台地状の有人島です。
令和2年国勢調査によると、人口は28人、世帯数は11世帯。福岡県の有人島の中では人口・面積ともに最小の島とのこと。
島の南部に漁港があり、馬島と浅野および藍島を結ぶ渡船が運航されています。
藍島と同様、猫の多い島として知られており、島内の猫のほとんどが2014年末に避妊手術を施された地域猫です。
この手術時点で島内には90匹ほどの猫が生息していましたが、その後、猫の不審死が相次ぎ、30匹ほどまで減少してしまいました。
農薬を塗った魚の切り身が発見されたこともあり、避妊手術を実施した団体が刑事事件として告発。
2020年6月5日には小倉北区在住の80代の男性が鳥獣保護法違反の疑いで福岡県警に書類送検されたという悲しい事件がありました。
馬島への行き方

馬島へは、JR小倉駅から徒歩10分程度の小倉港からフェリーで渡ることができます。
船のダイヤは、通常時、夏季(7月20日から8月12日)、お盆(8月13日から8月15日)、年始(1月1日から1月4日)で変更になるので、事前に確認しておきましょう。


市営渡船のダイヤでは停泊時間3分となっていますが、実際は着発となっており、乗下船が終わり次第出港となるので注意が必要です。
馬島(JR小倉駅)周辺の宿泊施設
JR九州ステーションホテル小倉

JR九州ステーションホテル小倉は、JR小倉駅直結で天気が悪くても雨に濡れずにチェックインできる便利なホテルです。
全室シモンズ製ベッドを導入しており、宿泊者の睡眠の質にもこだわっています。楽天トラベルでは3,636件の口コミがあり、総合評価は★4.27と高評価です。
リーガロイヤルホテル小倉

リーガロイヤルホテル小倉は、地上30階建ての高層シティホテルです。ゲストルームは全室30㎡以上で広々としています。
小倉駅とは空中回廊で繋がっており、到着まで徒歩3分。14階以上がゲストルームとなっており、どの部屋からも小倉の街の美しい夜景を見ることができます。
プレミアホテル門司港

プレミアホテル門司港は、イタリア建築界の巨匠アルド・ロッシが設計した門司港レトロのランドマークホテルです。
JR門司港駅から徒歩2分という好立地で、門司港レトロ地区の観光拠点として、また関門海峡の景色を楽しめるホテルとして利用されています。
まとめ
北九州市の馬島は、多くの野良猫が暮らす「猫島」として知られ、人懐っこい猫たちに出会える癒しのスポットです。
島の神社では茶色い猫に“とおせんぼ”されるなど、微笑ましいエピソードがたくさんあり、猫が観光客を“騙す”ような場面も含めて、島ならではののんびりした空気が流れています。
馬島へはJR小倉駅から徒歩圏内の小倉港からフェリーで渡ることができ、小倉港の周辺にはアクセスのよい宿泊施設も充実。
猫好きな方はもちろん、静かな離島でのんびり過ごしたい人にもおすすめの場所です。猫たちの素顔に触れられる、少しユーモラスで温かい島時間を体験してみてはいかがでしょうか。
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