公園や路地で出会ったのら猫。「もしかして今、かまってほしいのかな?」と感じる仕草を見せることがあります。
でも相手は自由気ままなのら猫。下手に近づくと逃げられたり、逆にパンチをお見舞いされることも。
今回は、のら猫が見せる「かまってサイン」と、そのときの正しい距離感の取り方を紹介します。無理に触れ合うのではなく、猫の気持ちを尊重しながら楽しむことが大切です。
自ら人間に近づいてくる
飼い猫のように名前を呼んで来てくれることはありませんが、のら猫も気になる人には自分から近づいてきます。
しっぽを立ててトコトコ歩いてきたり、足元にスリスリしたりするのは「ちょっとかまってほしい」のサイン。
特に食べ物を持っていなくても寄ってくる場合は、人への信頼が大きい証拠です。
ただし、突然手を出すと逃げてしまうこともあります。のら猫は警戒心が強いので、まずは「近くにいるだけ」で満足させてあげましょう。
前足チョイチョイ&猫パンチは「追いかけっこしよう!」
ベンチに座っていると、のら猫が足先に前足を伸ばしてチョイチョイ…。
これは遊びたい気持ちの表れです。子猫同士がじゃれ合うように、人にもちょっかいを出して「反応してほしい」と思っているのです。
ただし、じゃれているつもりでも爪が出ていることが多いのがのら猫。「遊びたい」気持ちに応えるなら、直接手ではなく落ち葉や紐などを使ってあげると安全です。
ゴロンと転がる=信頼の証だけど油断は禁物
のら猫が目の前でゴロンと転がる姿は、かなり心を許している証拠です。特にお腹を見せて横になるのは「ここなら安心」と思っているからこそ見せる行動。
しかし、ここで調子に乗ってお腹を触ると「バシッ!」と強烈な猫キックを受けることも…。
猫にとってお腹は急所。撫でられるのを嫌がる子も多いので、頭や首、背中をやさしく撫でるのが正解です。
写真を撮らせてくれることもあるので、適度な距離を保ちながら楽しみましょう。
膝やカバンに乗ってきたら「最高レベルの甘え」
中には大胆なのら猫もいて、膝や荷物の上に乗ってくる子もいます。これは「完全に安心している」サインであり、人慣れした猫ならではの行動です。
体温が心地よいのかもしれませんが、実際は「信頼できる人だから寄り添いたい」という気持ちの方が大きいのでしょう。
ただし、すべてののら猫がこうするわけではありません。無理やり抱き上げたりせず、猫のペースで寄り添うのが正解です。
なぜ人はのら猫の「かまってサイン」に弱いのか
のら猫がこちらを見つめたり、足元で鳴いたりすると、つい胸がキュンとします。大きな目に小さい鼻や口、猫の可愛いところを上げればきりがありません。
これは猫の「ベビースキーマ(大きな目・小さな鼻・丸い顔立ち)」による効果で、人の「守ってあげたい本能」が刺激されるからです。
猫好きな人は猫に似ている?
猫好きの人は、犬好きの人に比べて内向的で神経質な人が多いです。また、誠実性が低く規則に縛られない傾向があります。(まさに、僕もその通りの人間だと思います。)
規則に縛られない自由さや、新しい価値観を受け入れる柔軟さは、まさに猫そのもの。
「マイペースだけど魅力的」という猫の性格が、猫好きな人自身にも反映されているのかもしれません。
猫動画がやめられない理由
猫が見せる「かまってサイン」は、鳴き声や仕草、行動の一つひとつに隠れています。そのサインを正しく理解して応えてあげることで、猫との絆はより深まります。
ただし、のら猫はあくまで自由な存在。無理に触ったり抱っこしたりせず、猫のペースを尊重することが大切です。
サインを読み取りながら適度な距離で接すれば、のら猫との時間はもっと特別で心地よいものになるでしょう。
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