福岡県の猫島「相島」へ渡るフェリーの船着き場。出港時間まで少し間があったので、男性はベンチに座ってのんびりしていました。
すると、ふと視線の先に2匹の猫の姿が。白黒のハチワレ猫と、真っ白な白猫です。
2匹は寄り添うように歩き、お互いの体をスリスリと擦り付け合いながら、まるで恋人同士のように仲良く散歩しています。
「なんて可愛いんだ…!」猫好きの男性は、ついカメラを構えて撮影を始めました。
※この記事は感動猫動画さんの動画をもとに創作された物語に、野良猫との安全な触れ合い方や出会いのヒントといった役立つ情報を加えて構成しています。
この物語を通じて、野良猫との素敵な出会いの可能性と、そのために知っておきたい大切なことをお伝えします。
興味津々なハチワレ猫と、ヤキモチを焼く白猫

男性が近寄っていくと、ハチワレ猫がじっとこちらを見つめてきました。まるで「あなた誰?どこから来たの?」と問いかけるような目をしています。
男性がさらにゆっくり近づくと、ハチワレ猫はさらに興味津々な様子で、一歩ずつ歩み寄ってきました。
しかし、それを見た白猫は立ち止まり、じっとハチワレを睨んでいます。

「ちょっと!どこ行くの?」
そんな声が聞こえてきそうな表情。「浮気は許さない!」と言わんばかりに猫パンチを炸裂させて、プイッとそっぽを向いてしまいました。
「まるで人間のようなやりとりだな」と思わず笑ってしまいました。
マイペースなハチワレと、おしりトントンの至福タイム

猫パンチを受けたハチワレ猫ですが、まったく気にする様子もありません。その場で毛づくろいを始め、「時間が解決してくれるさ」とでも思っているようです。
そんなハチワレ猫に、そっとおしりをトントンしてみました。
すると——

「にゃーーーーん!」
喘ぎ声のような鳴き声をあげながら、おしりをどんどん突き上げてきます。どうやら、おしりトントンが大好きなようです。

しかし、トントンを止めると、すぐに「なんで止めるの?」と鋭い視線を向けてきました。
「そんなに気持ちいいの?」と驚きつつ、再びトントンを再開しました。
拗ねていた白猫から「にゃ~ん」とお呼び出し

そんなふうにハチワレと遊んでいると、先ほど拗ねていた白猫が「にゃ~ん」と鳴きました。
「ほらね、やっぱりかまってほしくなって呼んでるよ。」
ハチワレ猫は「やれやれ」といった様子で白猫のもとへ向かいます。すると、先ほどの猫パンチが嘘だったかのように、2匹はまた体をスリスリし始めました。
「本当に仲がいいんだね。」そんな姿を見て、男性は思わず微笑んでしまいました。
フェリーの時間が迫り、名残惜しい別れ

やがて、フェリーの乗船時間が近づいてきました。名残惜しい気持ちを抱きながら、2匹に別れを告げます。
「相島から帰ってきたとき、またこの子たちに会えるかな?」そう思いながら、フェリーに乗り込み、出港する直前にもう一度振り返ると、2匹がまだ仲良く寄り添っています。
「じゃ、また会おうね。」そう心の中でつぶやきながら、相島へ新たな猫探しへと向かったのでした。
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